俺は
どんなふうに死ぬんだろう
子供が馬に人参をあげている
あまりにも無邪気に
小さな成功を繰り返している
君は
どんなふうに生きるのか
そこにはまだ死の影はない
つまり人は死なない
夕焼けが大きく包みこむ
笑顔
糸が切れたように
体全体で笑っているとき
転がる大地の脈動に
やられてしまいそう
兎
お前はなんて優しいんだ
跳ね回る後ろ姿
誰もがそんなふうであれたなら
この星に空気なんていらない
蝿
手の甲に止まっている
払っても払っても戻ってくる
煙草を吸ってもいいか
瞬きするごとに変わる決断
虚無
整頓されたリビングに
光が満ちている
みんな溺れてる
砂まみれの手足と共に
柘榴
歯が硬い
石の重み
あなたが泣いている
おそらく顔を覆い
辻褄
昨夜見た景色は
夢の延長であった
本気を出せなくて
手拍子が合わない
風呂
シャワーでいいかと聞かれ
もちろんと答える
風呂が小さくなる
その分体も縮こまる
荒野
大の字になって空を見上げる
背中がチクチクしている
やり過ごす音が聞こえる
大まかな生存


