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詩

アンサンブル

俺は

どんなふうに死ぬんだろう

子供が馬に人参をあげている

あまりにも無邪気に

小さな成功を繰り返している


君は

どんなふうに生きるのか

そこにはまだ死の影はない

つまり人は死なない

夕焼けが大きく包みこむ


笑顔

糸が切れたように

体全体で笑っているとき

転がる大地の脈動に

やられてしまいそう




お前はなんて優しいんだ

跳ね回る後ろ姿

誰もがそんなふうであれたなら

この星に空気なんていらない




手の甲に止まっている

払っても払っても戻ってくる

煙草を吸ってもいいか

瞬きするごとに変わる決断


虚無

整頓されたリビングに

光が満ちている

みんな溺れてる

砂まみれの手足と共に


柘榴

歯が硬い

石の重み

あなたが泣いている

おそらく顔を覆い


辻褄

昨夜見た景色は

夢の延長であった

本気を出せなくて

手拍子が合わない


風呂

シャワーでいいかと聞かれ

もちろんと答える

風呂が小さくなる

その分体も縮こまる


荒野

大の字になって空を見上げる

背中がチクチクしている

やり過ごす音が聞こえる

大まかな生存
 

二〇二六年〇九月一七日(木)

アンサンブル

俺は

どんなふうに死ぬんだろう

子供が馬に人参をあげている

あまりにも無邪気に

小さな成功を繰り返している


君は

どんなふうに生きるのか

そこにはまだ死の影はない

つまり人は死なない

夕焼けが大きく包みこむ


笑顔

糸が切れたように

体全体で笑っているとき

転がる大地の脈動に

やられてしまいそう




お前はなんて優しいんだ

跳ね回る後ろ姿

誰もがそんなふうであれたなら

この星に空気なんていらない




手の甲に止まっている

払っても払っても戻ってくる

煙草を吸ってもいいか

瞬きするごとに変わる決断


虚無

整頓されたリビングに

光が満ちている

みんな溺れてる

砂まみれの手足と共に


柘榴

歯が硬い

石の重み

あなたが泣いている

おそらく顔を覆い


辻褄

昨夜見た景色は

夢の延長であった

本気を出せなくて

手拍子が合わない


風呂

シャワーでいいかと聞かれ

もちろんと答える

風呂が小さくなる

その分体も縮こまる


荒野

大の字になって空を見上げる

背中がチクチクしている

やり過ごす音が聞こえる

大まかな生存
 

二〇二六年〇九月一七日(木)

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寫眞

2019年11月6日(水)以降は、Instagram(@kite_okachimachi)に移行しました

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雑記

思い出

こないだの取材に対応する写真を送らなければならなくて、携帯の写真フォルダをあるだけ見返す。写真だと瞬間だけど、全ての瞬間に文脈があり、それをうっすら思い出すことになる。最近、思い出って必要なのか、疑っている。誰だったか哲学者が、晩年になってからの思い出の有用性を説いていたけれど、本当にそうだろうか。時間から解放されるのが、生きることの大義の一つだと俺は思っていて、思い出なんてそれの足枷にしかならない。これニヒリズムでもなんでもなくて、その方が豊かってだけの話。他人からは愛されにくいかもだけど。

思い出

こないだの取材に対応する写真を送らなければならなくて、携帯の写真フォルダをあるだけ見返す。写真だと瞬間だけど、全ての瞬間に文脈があり、それをうっすら思い出すことになる。最近、思い出って必要なのか、疑っている。誰だったか哲学者が、晩年になってからの思い出の有用性を説いていたけれど、本当にそうだろうか。時間から解放されるのが、生きることの大義の一つだと俺は思っていて、思い出なんてそれの足枷にしかならない。これニヒリズムでもなんでもなくて、その方が豊かってだけの話。他人からは愛されにくいかもだけど。

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プロフィール

御徒町凧 
おかちまちかいと

1977年東京生まれ 詩人。

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