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詩

召使の休日

召使の休日
 
召使は王様に使えていた

王様は何もできなかった

何もできないくせに威張り散らしていた

できることと言えば

選んでもらった服を最後自分で選ぶだけ

しかも最後の最後はどっちが良い? と

召使に確認をした

召使はその時、自分が鏡に思えた

出かける際は召使が馬車を走らせた

食事の用意もした

王様がするのは食べることだけ

片付けも召使が当然のようにやった

眠る前に王様にお話も聞かせた

眠る場所は部屋の隅っこだった

召使はそれらが嫌ではなかった

王様は王様の仕事をしているだけだから

召使は召使として召使った

ある時気まぐれに王様が言った

召使に休日をやろう

召使は戸惑った

自分のしたいことなんて

これまで考えたことがなかった

とりあえず召使はテラスに出て

煙草を吸った

ぼんやりと空を見た

早く王様に命令されたかった

二〇二三年一〇月一九日(木)

召使の休日

召使の休日
 
召使は王様に使えていた

王様は何もできなかった

何もできないくせに威張り散らしていた

できることと言えば

選んでもらった服を最後自分で選ぶだけ

しかも最後の最後はどっちが良い? と

召使に確認をした

召使はその時、自分が鏡に思えた

出かける際は召使が馬車を走らせた

食事の用意もした

王様がするのは食べることだけ

片付けも召使が当然のようにやった

眠る前に王様にお話も聞かせた

眠る場所は部屋の隅っこだった

召使はそれらが嫌ではなかった

王様は王様の仕事をしているだけだから

召使は召使として召使った

ある時気まぐれに王様が言った

召使に休日をやろう

召使は戸惑った

自分のしたいことなんて

これまで考えたことがなかった

とりあえず召使はテラスに出て

煙草を吸った

ぼんやりと空を見た

早く王様に命令されたかった

二〇二三年一〇月一九日(木)