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詩

詩集

何年ぶりかに開いた詩集の一ページに

胡麻粒にも満たないような一匹の虫がいて

俺は咄嗟にそれを指で潰した



もしもこの虫に飼い主がいたら

俺はぶん殴られるか訴えられるかして

この後に行くフットサルの予定なんか

もうそれどころじゃなくなるんだろう



この詩を書き上げるまでに一旦席を立ち

小便をしたことを告白するべきなのか

左手の中指で擦り付けるように殺したことと同様に



一冊の詩集に

運命を翻弄された一人と一匹

俺に残されたこの先の生命に

胡麻粒にも満たない虫の魂が見え隠れしている

二〇一九年一二月一七日(火)

詩集

何年ぶりかに開いた詩集の一ページに

胡麻粒にも満たないような一匹の虫がいて

俺は咄嗟にそれを指で潰した



もしもこの虫に飼い主がいたら

俺はぶん殴られるか訴えられるかして

この後に行くフットサルの予定なんか

もうそれどころじゃなくなるんだろう



この詩を書き上げるまでに一旦席を立ち

小便をしたことを告白するべきなのか

左手の中指で擦り付けるように殺したことと同様に



一冊の詩集に

運命を翻弄された一人と一匹

俺に残されたこの先の生命に

胡麻粒にも満たない虫の魂が見え隠れしている

二〇一九年一二月一七日(火)

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